制作事例

WORK:

RAKUSHO

ABOUT

「福祉」のイメージを変え、
誰ひとり取り残さない町へ。

楽笑は、就労継続支援B型・生活介護・短期入所・相談支援(一般相談支援・特定相談支援・障害児相談支援)・放課後等デイサービスなどを運営する社会福祉法人です。
「福祉のイメージを変えたい」と理事長からご依頼いただき最初のブランドリニューアルを担当させていただいたのが2018年。
今では愛知県蒲郡市に構える大型の複合施設開業や、子ども第三の居場所設立など街にはかかせない場を生み出し続ける楽笑のブランディングを担当させていただいています。

CORPOLATE LOGO MARK

コーポレートロゴマーク

これまでの楽笑のアイデンティティを残しつつ、「福祉のイメージを変えたい」という理事長の想いを最大限に活かせるブランディングが求められました。
ただおしゃれだと感じさせるイメージにするだけではブランディングにはなり得ません。
どんなコンテキストから発想されたコンセプトなのか、色なのか、フォントなのか。その全ての要素それぞれが説得力を持ち、手を離れた媒体から醸し出されなければいけません。
コンセプトを以下の要点にまとめ、ビジュアルアイデンティティを作りました。

水のようであること

「水のようであること」というコンセプトの由来は、蒲郡市が水産業の町ということだけではありません。
「水」は、「自然」「地域」「人」「公」を意味し、その「必須であり当然のようにあるもの」が楽笑が目指す位置付けだと考えます。

三方良しの精神

売り手良し(Good)買い手良し(Good)世間良し(Good)の3つのGが合わさり構成される「安心の顔」。人が見えるということをポイントに置き、「信頼感」「安心感」「温度感」が見え、職員の「個の能力」という部分、一人一人を大事にするというシンボルマークを目指しました。

現シンボルマークの継承

今までのシンボルマークで活動してきた楽笑のエレメントを無視することはできません。太陽のエネルギッシュで穏やかな印象を、「陽が映る水面」に落とし込みました。一人一人太陽のようであったほしいということと、カラーリングの上で暖かさを表現する一つの手段としても意味があります。

「安心する」ということ

「楽しむ」「笑う」の意味の奥には、「安心」があるからこそだと考えます。楽笑の「地域の課題全体」という大きな使命は、「町の人々みんなが安心して暮らせる」という目的へと捉え、その未来を映すシンボルへと昇華しました。

CORPOLATE FONT

コーポレートフォント「RAKUSHO FONT」

シンボルマークの造形性を派生させ、波紋を彷彿とさせるエレメントで構成しています。
先端は丸みを帯びており、「優しさ」と「安心」を表します。
流れるような文字の造形性は、印象的な形ながらも文字の基礎を崩すことなく、普遍性を帯びます。

RAKUSHO MALL

福祉とアートと飲食の複合施設「楽笑モール」

2019年、それまで各所にあった事業所を統一して一箇所に集め、さらに飲食店を併設。
そこでは障がいのある方が育てた野菜を使った食事を提供し、接客する。店内には障がいのある方が描いたアートが展示され広い屋外の敷地内では度々イベントが開かれ街の人で賑わう。まさに楽笑の拠点となる大型の福祉施設「楽笑モール」を開業しました。
楽笑モールの施設コンセプトは、「誰ひとり取り残さない」です。「誰ひとり取り残さない」という言葉を「端っこを創らない」と変換し、全てのモノ、コト、デザインに「端っこを創らない」ということをデザインコンセプトといたしました。

SERVICE LOGO

各事業所ロゴ

施設開業に伴い、各事業全てのロゴを制作しました。
楽笑というアイデンティティはそのままとし、併設されるパン屋、カフェのロゴもプロポーションは変えず、事業所とは少しウエイトを変えて制作しました。

RAKUSHO MALL ORIGINAL FONT

端っこを創らないオリジナルフォント

楽笑モールのブランディングにおいては、漢字・かなは既存の和文フォント「源柔ゴシック」、欧文はオリジナルで制作した書体「RM」を混植し、合成フォント「RAKUSHO MALL」を全ての媒体に使用しています。
文字の端が全て角丸になっているところが特徴で、サイン計画の際、文字が大きくなった時により効果が発揮されることを想定しています。
小文字「l」や、数字「1」などは、認識しやすいようでっぱりをつけたりすることで、「みんなが認識できる」人に優しい書体として可読性を目指しました。

RAKUSHO MALL SIGN

取り残さないように。とっかかりを生むサインデザイン

施設内のサイン計画も担当しました。
ピクトグラムのデザインコンセプトは、「取っ掛かりを作る」こと。
正方形のフォーマットを用意し、右上に「名前」「読み仮名」、その左に「ピクトグラム」、左下に「英字表記」といった4種類の情報を置くことで、障がいのある方でも「どれかの情報で覚えてもらえる」ようなデザインを目指し制作しています。

ROCKEN HOUSE

子ども第三の居場所

近年、部活動が廃止され放課後の子どもの居場所が少なくなりつつあります。
そこで新たに楽笑は、かつての町の若者たちが開通させた、町が発展していくきっかけとなった六間道路沿いに「ロッケンハウス」を設立。
子ども第三の居場所として、そこでは子どもたちが自由に学習、遊び、読書などを楽しめる場を作りました。
ロッケンハウスにある本は町から集め、子どもだった大人から次の子どもへ、延々と受け継がれていくような繋がりを持った場所です。

ロゴマークコンセプト: 感情が動く場所

「おっ!」。六間道路を開通させたあの時の若者たちは、 そのアイデアが出た時こう言ったでしょう。
思いついた時、気づいた時、感情が揺さぶられ心が動いた時。 「おっ!」から始まり、具現化し、未来への道が開かれたことだと思います。
キッザみや、子ども食堂、学習、図書館。
新しい経験・発見をしたり、友達と過ごしたり、自分の好きなことをして過ごす時間。 そこにはきっと、「おっ!」と感情が動く場面がある。 そんな場面が生まれる場所でありたい。
感性と可能性が育つことを信じられる場所でありたい。 あの時の若者たちが開いた道路沿いにあるこのROCKEN HOUSEから。 さらにその先の未来へ。

「おっ!」の顔がある場所

シンボルは「普遍的な人」の「おっ!」を表現しています。
それは六間道路を開通させた当時の若者の顔でもあり、ROCKEN HOUSEに通う子ども一人一人の顔であり、スタッフの顔であり、経験を経て成長した子を見た親御さんの顔でもあります。
子どもの顔限定にしてしまわず、その周りに生まれる「おっ!」を含みたい意図があります。 子どもが通う場所ということで、子どもへ安心感を感じて欲しい。
そういった意味で建物のシンボルが顔であることで、建物自体が友達と感じる、友達がいると感じる安心感を求めこのシンボルとしました。

CORPOLATE FONT

コーポレートフォント「ROCKEN FONT」

フォントは、ROCKENの6文字を六間になるプロポーションで作られています。
重心の線を真ん中からやや下に下げ、文章として見た時にカジュアルで親しみをもてるような造形としています。

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